高血圧症

 

ページ番号1093084  更新日 令和6年3月1日 印刷 

高血圧症とは?

放置すると動脈硬化が進行して脳卒中や心臓病、腎臓病などになる危険が高まります。高血圧は日本で最も多く、約4300万人の患者さんがいると推計されています。その中で適切に血圧コントロールがなされているのは1200万人程度と考えられています。また、年間10万以上の方が高血圧が原因で亡くなっています。

ほとんどの方は自覚症状がなく血管が動脈硬化を起こして。重篤な疾患に進行する恐れがあります。早朝の頭痛、夜の頻尿や呼吸困難、めまいやふらつき、足の冷えなどの症状のある方は早めに受診しましょう。

  • 高血圧 収縮期血圧140mmHg以上かつ、または拡張期血圧90mmHg以上
  • 高値血圧 収縮期血圧130~139mmHgかつ、または拡張期血圧80~89mmHg
  • 正常血圧 収縮期血圧130mmHg未満かつ拡張期血圧80mmHg未満

(注意)家庭で測定する場合は、診察室での血圧に比べ緊張が少なく低めの方が多いため、5mmHg低い値が基準になります。

家庭血圧のはかり方

血圧は、体調や測定条件で1日の中でも変動があるため、下記の注意をして朝と夜の1日2回は測定しましょう。

  • 朝は起床後1時間以内、夜は就寝前。
  • 寒い部屋は避けて、イスに座って血圧計カフと心臓の高さをあわせる。
  • 測定前には喫煙、飲酒、カフェイン(コーヒー、お茶など)を控える。排尿を済ませる。
  • 測定中は会話はせず、リラックスする。

予防のための生活習慣改善

食事

  • 減塩:食塩摂取量(1日あたり) 男性7.5グラム、女性6.5グラム(高血圧症の方は6グラム未満)を目安に徐々に減らす。(「日本人の食事摂取基準2020版」より)
  • 野菜や果物、多価不飽和脂肪酸(魚などに多く含まれる)を積極的に摂取し、飽和脂肪酸、コレステロールを避ける。
    ただし、果物は糖分が多いため過剰摂取に注意。腎障害のある方は医師に相談が必要。

肥満の予防と改善

BMI(体格指数)25.0未満を目安に
BMIの計算:体重(キログラム)÷身長(メートル)÷身長(メートル)

運動

  • 日常生活以外で週60分以上(30分週2回、20分週3回以上など)が目安。歩数では、20~64歳で1日8000歩以上、65歳以上で6000歩が目標。(「健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023」より)
  • ウオーキングやスロージョギングなどの有酸素運動を少しずつ増やす。

節酒

純アルコール量で男性40グラム未満、女性20グラム未満が目安。(純アルコール量はビール500ミリリットルで20グラム、清酒1合で22グラム)

禁煙

喫煙により血管が収縮して一時的に血圧が上がるだけでなく、血流が悪くなって血液が凝固しやすくなり、動脈硬化をひき起こす。

その他

防寒、ストレスコントロール

生活習慣を改善しても血圧が目標まで下がらない場合には医師と相談しましょう。

関連する情報サイトや動画のご案内

厚生労働省では高血圧症に関する情報サイトを掲載しています。

ご活用ください。

YouTubeすぎなみ健康チャンネルで関連動画を公開しています。

 

このページに関するお問い合わせ

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〒167-0051 東京都杉並区荻窪5丁目20番1号
電話:03-3391-1355(直通) ファクス:03-3391-1377