現在位置: 杉並区公式ホームページ > 子ども・子育て・教育 > 杉並区教育委員会 > 学校教育 > いじめの防止等のための対策 > 杉並区子どもワークショップシーズン4 > 子どもワークショップ第2回「いじめとは何か考えてみよう!」(2025年6月29日)
印刷
ここから本文です。
ページID : 22487
更新日 : 2025年9月5日
子どもワークショップ第2回「いじめとは何か考えてみよう!」(2025年6月29日)
目次
小学校4年生から高校2年生までの児童・生徒21人が参加してくれました!
第2回目の子どもワークショップを6月29日に開催し、「いじめとは何か」をみんなで考えて、いじめに関係する人にむけたメッセージを書きました。ここでは、子どもたちがワークショップでどんなことをしたのか、内容を紹介します!
いじめに関係する人
当日の流れ
1 のむさんから条例紹介
冒頭のアイスブレイクの時間が終わると、ワークショップの進行を担当する”のむさん”から条例の紹介がありました。
野村先生(のむさん)
- 4月から杉並区に新しい条例(区が決める「決まり」)として、「杉並区いじめの防止等に関する条例」ができました。
- 「子どもは、一人ひとりがかけがえがない」としていて、「杉並区子どもの権利に関する条例」と書き出しが一緒です。
- 「いじめに悩んでいる子どもを受け止めること」「いじめはどこにでも起こりうるので、大人はいじめ防止対策に取り組むこと」などを定めています。
2 「いじめ」について考えてみよう!
”のむさん”と子どもの権利救済委員の”たにこ”から「いじめの話」を聞いて、どんなことが「いじめ」となってしまうかもしれないのか、みんなで考えました。
たにこってだあれ?
谷川委員(たにこ)
- 杉並区子どもの権利救済委員。
- 「いじめとは何か?」を考えるヒントをくれるよ!
いじめの話その1 クラス対抗リレーの話
のむさんからこのお話を聞いた上で、このクラスの児童が太郎に向けて行ったことが「いじめ」となってしまうのか考えました。 |
子どもたちから出た意見
「いじめだ」と考えた理由
- 自分がされたらいやだから。
- 太郎がきずついてるから。
- りょうたとかみんなにもいじめをしてる自覚がなかったとしても、太郎がいやな気持ちになってるなら、いじめ。
- クラスのみんなで1人を責めていることがいじめだと思う。
「いじめじゃない」と考えた理由
- 太郎くん一人のせきにんではないけれど、太郎くんのせいっていうのは大きいと思う。
「よくわからない」と考えた理由
- その人が足のはやさをえらべるわけではないし、りっこうほなら、だれが手をあげても、もんくは言えなけど、その人がはしってまけたことはじじつだから。
のむさんからのコメント
子どもたちから出た意見を聞いたのむさんからは、こんなお話がありました。
- 「これっていじめ?」と聴かれると、迷う気持ちもあったよね。「太郎君は傷ついている?」と考えるとどうかな?「傷ついている」と迷わずに答えられたね。
- いじめかどうか考えるときは「相手が傷ついているかな?」と考えるのが大事なんだよ。
いじめの話その2 ユリのうしろ姿
次に、たにこから「ユリのうしろ姿」のお話を聞いて、登場人物へのメッセージを考えました。
登場人物の関係性
- 私・さおり・真理子の3人は、いつも一緒にいました。
- もともとは3人でユリを仲間外れにしていました。
- 真理子が合唱練習をサボって遊ぶことに、私が反対しました。
- 真理子とさおりが私を仲間外れにするようになりました。
- ユリが私のことを心配して声をかけてくれました。
登場人物へのメッセージ
「私」へのメッセージ
- 自分の思いをきちんと言えたのはえらいし、「私」の言ったことは正しいと思うよ。
- 「わたし」は何もわるいことしていないからじしんをもっていいんだよ。
「真理子」へのメッセージ
- なんで「私」を無視するの?
- 合唱練習を休むなら自分でちゃんと伝えた方がいいと思うよ。あと、自分と違うことを言っただけで「私」を無視するのはよくないよ。
「ユリ」へのメッセージ
- 「私」がいつも仲間外れにしていたのに話しかけてあげてありがとう。
- 自分の意見をしっかりと言えるところやなやんでいそうな人に声をかけてあげられるところがいいと思うよ。
「サオリ」へのメッセージ
- 真理子とさおりがやっていることが本当に正しいのかとか、今の「私」の気持ちを考えてみて。
- 真理子さんといっしょにわたしさんを一人にするのは、おかしい。真理子さんとわかれてでも、わたしさんにやさしくするべきだ。
3 グループワーク「学んだことをメッセージにしよう!」
子どもたちは、2つのいじめの事例から「いじめ」について考えました。そして、のむさんは次のように話しました。
- こんなとき、どうすればいいだろう?何ができるだろう?
- いじめに関係する人は、いろいろな立場の人がいるよ。
そこで、いじめに関係するさまざまな立場の人へのメッセージをみんなで考えました!
みんなのメッセージ
いじめを受けている人
- つらかったら一人で抱え込んじゃだめだよ。両親や頼りになる大人たちはあなたの味方だから相談してみてね。
- いじめられて本当につらいと思ったら周りの人にたよるべきだし、自分でも、その場から逃げていいんだよ。
いじめている人
- 弱い者いじめたらだめだよ。その子がきずついているよ。
- いじめられた子が傷ついているよ。冷静になって自分が何をしたかを思い出してみてね。
はやし立てている人
- はやしたてるのはいじめているのと同じ。
- 自分がいじめられた子の立場だったら、ということを考えてみてよ。君がいじめっ子を止めないともっとその子を傷つけることになるよ。
いじめを見ている人
- 先生にいったほうがいい!
- いじめを見ているんじゃなくて助けてあげて、いじめをしそうだったら止めてあげて。
頼りになる人
- 先生など大人はすぐにいじめをやめさせてほしいと思います。また、はやしたてている人もやめさせて、いじめられている子をなぐさめてあげてほしい。
- いじめられている人を見つけたら、相談にのってあげたり、助けてあげたり、早く解決してあげたりするべきだと思うよ。
4 全体発表
最後に、班のみんなで考えたメッセージをみんなの前で発表しました!
5 まとめ
最後に、のむさんから「いじめについて」まとめのお話を聞きました。
どうしていじめは起きる?
- どうして、いじめは起きてしまうのだろう?みんな、いじめは悪いことだとわかっているのに。
知らないうちにいじめをしてしまう?
- 相手が傷ついているかを考えなかったり、「こんなことではいじめにならない」と思ったりして言ったことが、相手を傷つけてしまうことがあるんだよ。
- 相手が傷ついたら、それが「いじめ」になることがあるんだ。
みんなにもある「こころのコップ」
- いじめを受けて傷ついた気持ちは、「こころのコップ」にどんどん溜まっていく。いっぱいになるとあふれてしまう。
- 「最初の1滴」と「最後の1滴」に違いはあるかな?
- 辛いと思う気持ちに違いはないよね。このことを覚えておこうね。
次回予告
次回は、子どもの権利やいじめについて学んだことを踏まえて、みんなで「子どもの権利が守られ、誰も傷つかない理想の学校」を考えるよ!
お問い合わせ先
教育委員会事務局庶務課
〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
電話番号:03-5307-0751
ファクス番号:03-5307-0692
ここまでが本文です。