学校と地域をつなぐアートギャラリーat善福寺川(1)

 

ページ番号1090728  更新日 令和5年11月27日 印刷 

「ふれあいアートギャラリー」に触れる前に済美養護学校について紹介します。

済美養護学校

明治40年に開校した全寮制による小・中学生の一貫教育を行う私立学校の理事長だった故今井政吉先生が、学校の閉鎖に伴い広大な土地と建物全てを、昭和25年に杉並区に寄贈されました。区の教育施設として使ってほしい、「済美」の名を残してほしいという思いが込められたこの地に、昭和54年に杉並区立済美養護学校は開校しました。

ふれあいアートギャラリー

昨年度のアートギャラリーの写真
昨年度の写真です。

「ふれあいアートギャラリー」のきっかけ

古くは養護学校としての地域、保護者の認知度は高かったものの、地域住民の世代交代、核家族化の加速等の影響で学校と地域、地域住民間のつながりが年々細くなる傾向がありました。重ねて新型コロナウイルス感染症拡大防止策の徹底により、直接の交流は3年間途絶えてしまいました。
こうした現状を踏まえ、伴校長は地域との連携・協働の継続、本校の教育活動の理解、地域住民とのつながりの強化を通して、新しい生活様式におけるインクルーシブな社会の構築を目指す方策を考え始めたそうです。
方策の一つとして生まれた「ふれあいアートギャラリー」は、間接的な交流でも三者が良好な関係性を保てること、負担感を少なく参加できること、さまざまな変化に柔軟に対応し、三者が気軽に協働でき、持続可能な企画として開催できることをコンセプトにスタートしました。

「ふれあいアートギャラリー」の紹介

ポスターの写真

「済美」の地にある学校、関係施設、地域住民が負担感なく気軽に交流や協働ができるよう、図画工作・美術等の学習や余暇の時間に制作した作品を展示するギャラリーを設置し、芸術作品の鑑賞を通して、学校、保護者、地域の交流を深めることを目的としたイベントです。
本校の東側フェンスと、その脇に流れる善福寺川の欄干部分の約30メートルをギャラリーとし、本校の児童・生徒の作品だけでなく、近隣の学校、関係施設、地域住民の作品を合わせ、総数約300点の展示を行う予定です。多くの方に鑑賞してもらえるように、展示期間は11月28日(火曜日)~12月17日(日曜日)としています。作品は全て画像化して印刷し、耐水ラミネーター加工しているので、屋外展示にも耐えられること、番号を振り、作品への感想が製作者に届くようにしたことなど工夫を凝らしています。

11月28日(火曜日)から12月17日(日曜日)まで開催

作品を鑑賞する園児の様子の写真
昨年度の写真です。

ギャラリーがある善福寺川の遊歩道はさまざまな顔をもっています。
地域の小・中・高等学校の通学路、近所のリハビリテーション病院でリハビリに励む方々の散歩道、ランナーのトレーニング場所、子供園、保育園の園児や地域住民の散歩ルート、最寄り駅までの通勤路…さまざまな人々が行きかう場所ということもあり、多くの人の目に留まりやすく、ギャラリーとして最適な場所と言えるのではないでしょうか。
お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

 

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