5年度の区指定文化財が決まりました(6年4月15日)
区では、昭和58年度から文化財指定を行っています。
令和5年度は、歴史資料2件を指定しましたのでご紹介します。
(1)【区指定有形文化財(歴史資料)】渡邉錠太郎関係資料141点
本資料は、二・二六事件で標的となった陸軍教育総監・渡邉錠太郎(1874~1936)に関する資料群です。
直筆掛け軸、着用の軍帽や手袋などの遺品類、二・二六事件発生直後に渡邉の妻すずが親族に宛てた電報、事件の現場となった上荻窪邸の建具・調度類などの多岐にわたる資料が含まれます。
二・二六事件の舞台のひとつである「教育総監渡邉錠太郎私邸」が杉並にあったことを示す資料が含まれ、昭和の重大事件と杉並との関係を証明する資料としても貴重です。
【所在】郷土博物館(杉並区大宮1丁目20番8号)
(2)【区指定有形文化財(歴史資料)】柳井平八関係資料1309点
本資料は、杉並区内に居住した陸軍技師・柳井平八(1888~1945)に関する資料群です。
学生時代のデザイン画やノートをはじめ、陸軍技師時代の欧米出張や柳井が建築技師として関わった建築工事の関係資料のほか、書簡類や図面類、写真、勲章等の遺品類、柳井の葬儀関係資料などがあります。
学生時代~死後にわたる資料であることから、柳井の生涯や周辺、陸軍省建築技師としての活動内容を理解する上で欠かすことができないと同時に、杉並区内に居住した人物および陸軍省技師の一事例を示す資料としても貴重です。
【所在】郷土博物館(杉並区大宮1丁目20番8号)
区指定文化財とは
区指定文化財とは、歴史や文化財を知る上で学術上重要な文化財として、選定したものです。
杉並区の場合は、登録文化財の中で特に貴重なものを選定し、指定文化財としています。
このページに関するお問い合わせ
教育委員会事務局生涯学習推進課文化財係
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