幼稚園の集まりのために公共施設を借りてみました（2025年12月1日）

幼稚園や保育園では保護者が親睦を深めるために、茶話会や懇談会が行われます。保護者だけで集まる茶話会は、保育時間内に行われることが多く、園内の一室をお借りする事ができません。そのため飲食店で集まることが多いですが、落ち着いて話しにくいこともあります。そこでお勧めなのが公共施設です。
先日、茶話会をするために公共施設を借りた話をご紹介します。

茶話会を企画する

進級して落ち着いた頃、クラスで茶話会が行われます。茶話会の企画はクラス委員の役目です。そのため、企画した経験がある人はそう多くはないと思います。筆者も先日初めて企画しました。

茶話会ってどんな会

子どもが幼稚園に入り初めて知った茶話会。レトロ感のある名称だし、コロナ禍で一旦開催されなくなった事もあり、想像がつかない方もいるかもしれません。構えなくても大丈夫です。茶話会は、親睦を深めるためにざっくばらんに話をするお茶会の事です。

どこで開催するか

一般的には飲食店を予約して行います。しかし筆者には、飲食店の茶話会に苦い思い出がありました。下の子を連れて茶話会に参加したら、大声で騒いで、席に座っていることができず、外に連れ出すことになり、ほとんど参加できなかった事です。
今回も小さな子どもが何人か参加する事がわかっていました。そこで、多少走り回ったりしても気兼ねしないように、個室を借りる事を検討しました。

開催する場所の条件

茶話会の場所を探す際、条件がいくつかありました。

園から近く駐輪場がある事

実施できる時間は保育時間中のみです。送迎前後の時間帯でセッティングしたかったので、園から近く、駐輪場がある所にしたいと考えました。

レンタル料金が安いこと

場所を借りる理由は、下の子がいるご家庭への配慮です。そのため場所代が高く、飲食店で行うよりも費用負担が高くなることは避けたいと考えました。

飲食が可能な部屋である事

親睦を深めるには、リラックスしてお話ができる環境が必要です。部屋の中でお茶とおやつが頂ける事も条件でした。

レンタル会議室や飲食店の個室も考えました。でも、高かったり、場所が遠かったりとなかなか条件が合いません。希望の条件を満たしたのは公共施設でした。候補にあがったのは、地域区民センター、児童館、子ども・子育てプラザの3カ所です。

調べた所、3カ所とも別々に登録が必要でした。続いてそれぞれの施設の予約の仕方などをご紹介します。

借りることができる公共施設

杉並区には、登録をすれば借りることができる施設がたくさんあります。登録も利用方法も異なるため、複数登録をし、その時の目的にあった施設をお借りすればいいでしょう。

集会施設

杉並区の公共施設予約システムさざんかねっとで、「集会施設」の利用者登録をすると、地域区民センター、コミュニティふらっとなどの集会所や会議室が利用できます。一部の児童館も対象になっています。利用目的により借りることができる部屋が異なりますし、利用には料金もかかります。（さざんかねっとでの児童館利用は、月曜日～土曜日の夜間のみです）

集会施設の予約

利用者登録の方法

利用者登録は、団体名と代表者、構成員1人以上の氏名、住所、電話番号が必要です。団体名は任意の名称です。利用者登録には2つ区分があります。園の集まりで利用する場合は、「区内・区外団体」で利用者登録をしましょう。なお、区内在住者が1名でもいれば区内団体として登録可能です。

書類に必要事項を記入し、代表者の身分証明書と一緒に近くの地域区民センターなどの窓口に持参します。15分程度でさざんかねっと利用者登録カードが発行され手続き完了です。

詳細は杉並区役所ホームページをご確認ください。

さざんかねっと（集会施設）利用者登録申請について（団体で登録する場合）

施設の予約方法

発行されたさざんかねっと利用者登録カードに書かれたIDを使い、さざんかねっとを使って空き状況を検索し、予約を行います。

さざんかねっと施設利用申し込みの流れ

食事を目的とした利用の場合は「飲食可」の部屋の予約が必要です。飲食可な部屋は、「懇親会（飲食含む）」か「料理」という区分の部屋のみですが、お菓子や飲み物を軽く口にするような茶話会で利用する場合であれば、「懇親会（飲食含まず）」の部屋でも予約が可能です。念のため、予約の際には施設に確認してください。

子ども向け公共施設

日中の時間帯や日曜日に児童館や子ども・子育てプラザを借りたい場合、それぞれの場所で利用登録が必要です。お近くの児童館か子ども・子育てプラザの受付で利用の要件を確認して、登録に必要な書類を受け取りましょう。

児童館、子ども・子育てプラザ、ゆう杉並の通常運営日の団体利用

児童館の団体利用に登録する

児童館の団体利用（月曜日～土曜日の利用は「目的内団体利用」、日曜日の利用は「サンカード団体利用」）は児童館の受付で登録ができます。一度登録をすると、区内のどの児童館でも利用できます。カードの期限は3年間です。児童館が使える時間は、小学生がいない午前中です。児童館でイベントのある日や、小学校がお休みの時は利用できません。

児童館により利用できる曜日や部屋は異なります。費用はかかりません。飲食については、別途申請により可能なところもあります。

登録が済んだら、実際に使いたい児童館の窓口で、日程を伝えて予約をします。利用目的や人数（当日人数が変わっても大丈夫です）もわかっているとスムーズです。

子ども・子育てプラザに登録する

子ども・子育てプラザも1カ所で登録をすると、区内のどの子ども・子育てプラザでも団体利用ができます。利用できる部屋や時間帯は施設によって異なります。
飲食が可能な所もありますので、各施設の受付で相談をしてみましょう。

複数の場所で利用登録をして目的に応じて借りるのが正解

筆者が茶話会を企画した際に利用したのは、「地域区民センター」でした。本当は利用料金がかからない児童館や子ども・子育てプラザを借りたかったのですが、園からの距離や飲食の可否などで条件に合わなかったからです。

園の送迎までに時間があったら、ランチを兼ねて「子ども・子育てプラザ」を借りていたかもしれません。（検討できる距離にある子ども・子育てプラザは、昼時間帯に飲食が可能でした）

園の保護者が集まる機会は茶話会以外にもいろいろあります。少人数であれば誰かの家で済むのかもしれませんが、クラス全員が集まるとなるとなかなか難しいです。そんな時も、公共施設の予約を積極的に検討したいと思いました。