92 松應寺 【寺院】(高円寺南2丁目30番1号)

 

ページ番号1007925  更新日 令和6年8月27日 印刷 

当寺は、萬壽山と号する曹洞宗の寺で、現在の本尊は木造聖観音坐像です。
寺伝によると明暦2年(1656年)5月、浅草森下町(現・台東区寿二丁目)に開創されました。開山は本寺大松寺(現・北区西が丘一丁目)5世の悦州舜喜(えつしゅうしゅんき)大和尚で、開基は雪岩長卯(せきがんちょうぼう)大和尚です。
山門に掲げる「萬壽山」の山号は江戸時代の高名な書家高玄融(こうげんゆう)の筆によるものです。
江戸時代の当寺は、与力・同心などの檀家寺として栄えましたが、墓地が狭小になったことや寺院の維持発展のため、大正7年(1918年)6月に現在地に移転して来ました。
当寺の歴史については、昭和20年(1945年)の戦火で本尊であった釈迦牟尼仏をはじめ、寺宝・寺録などの全てを焼失したため、詳細は明らかではありません。
現在の本尊は、禅宗様式の濃い仏像ですが、藤原時代の様式を模したと思われるふっくらしたお顔に特徴があります。
なお、当寺には「農政本論」「経済要録」「開国要論」等を執筆した江戸時代の農政学者佐藤信淵(さとうのぶひろ)〔嘉永3年(1850年)没〕の墓(杉並区登録史跡)があります。

 

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